トライアスロンの距離でスタンダードな距離のものをオリンピックディスタンスと呼びます。その名の通り、オリンピック(五輪)のトライアスロン種目はオリンピックディスタンスで開催されており、標準的な距離ということで「スタンダード」とも呼ばれます。
この記事では、オリンピックの距離についてと、それ以外のミドル、ロング、スプリントと多様なトライアスロンの距離を説明します。最後に距離は短いほうが楽なのか?についても解説します。
トライアスロンの距離でオリンピックディスタンスは何km?
トライアスロンでよく聞く「オリンピックディスタンス」の距離は、種目別に
スイム 1.5km(1500m)
バイク 40km
ラン 10km
で、合計51.5kmです。これを長いと見るか短いと見るか。トライアスロンをやったことのない人にとっては信じられないほど長い距離に見えると思います。私もそう思っていました。しかしトライアスロン、やってるうちに距離感覚が非常にマヒしていきます。
水泳を50m泳ぐだけでもすごいことなのに、50m×30本分の1500mを泳ぐって…気が遠くなりますよね。また、自転車で40km漕ぐと言われても未経験者はピンとこないと思いますが、例えば40km前後の移動距離を例に挙げますと…
池袋→入間
新宿→八王子
横浜→豊洲
てな感じです。えっ、自転車で行く距離じゃないよね?!て最初は思いますよね。
最後にランパートの距離は10km。これはフルマラソンが42.195kmなので、その1/4と思えば大したことないように思えますが、よくよく考えると1500m泳いで、40km自転車こいだ後に10kmも走るんです!いや、頭おかしいと素で思っちゃうので、トライアスロン=鉄人レースと思われるゆえんでしょうね。
トライアスロンの距離別種類を紹介
トライアスロンの標準的な距離はオリンピックディスタンスとお伝えしましたが、トライアスロンレースは多様な距離で開催されています。大まかに分けて、短い順からスプリント、オリンピックディスタンス(ショート/スタンダードとも呼ぶ)ミドル、ロングと4種に分けられます。それぞれの距離をまとめました。
種目 | スイム | バイク | ラン | 合計 |
スプリント | 0.75km | 20km | 5km | 25.75km |
ショート | 1.5km | 40km | 10km | 51.5km |
ミドル | 1.9~3km | 60~90km | 20km~ | 82km~ |
ロング | 3km~ | 100km~ | 30km~ | 133km以上 |
これがややこしいんですが、距離はあくまで目安です。
トライアスロンはアウトドアで開催される競技。その土地土地の自然環境のもとコース取りが変わってきますので、距離前後は当然にあります。
スプリントよりも短いスーパースプリントと呼ばれる種別もありますし、ロングにはその最上級ブランドレースと言ってもよいアイアンマン大会も君臨しています。
アイアンマンは距離が明確に規定されており、スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195kmとくらくらする規格です。日本でロングのアイアンマンレースは現時点で開催はなく、世界各国で開催されていますので、アイアンマン(ロング)に参戦した人は何かかなり別格というか、はっきり言って称えられます!まさに鉄人レースかと。トライアスロンやる前や始めたばかりの頃はどう考えても無理な距離に思えますが、いつしかロング、そしてアイアンマンを目指すようになるのはトライアスリートの性なのでしょうか。。
トライアスロンは距離が短いのが一番楽?
距離だけ見ると、一番短いスプリントやスーパースプリント種別が楽そうに見えますよね。実際、初心者におすすめのトライアスロンレースはずばりスプリント!と伝えている経験者も多いですし、私も同意しますが、一番楽かと問われるとそうとは限らないと答えます。
というのも、トライアスロンのスプリントレースって全力疾走なんですよね。。いやもちろん初心者の方やゆっくりペースの方も参加されていると思いますが、初めての大会って、自分のペースでと思っていても、周りの気迫やペースに影響を受けないのは初心者ほど難しい気がします。なので、流されずに全然マイペースで行ける方はよいと思います。
ただ、距離が短いから楽、と言い切れないのがトライアスロンのおもしろいところかな~と。私はまだミドルもロングも出たことがないのですが、ロングをメインに活躍されている方は「ショートなんて、あんなしんどいの絶対出たくない。心拍そこまで上げられない」と言っていました。ほかに主にミドルに参戦されている女性アスリートは「ミドルは休めるけど、OD(オリンピックディスタンス)は休めないからイヤ」とのこと。とはいえ最初は距離に圧倒されてミドルやロングは考えられないのが普通だと思いますので、スプリントまたはショートの大会に参加されるのが一般的かと思います。ちなみに私の初戦はショートでした。
トライアスロンの距離別種類についてざっくりとお届けしました。参考になれば幸いです。
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