佐渡トライアスロンBタイプ参戦記。スイムきれい、バイク絶景、ラン灼熱

トライアスロン

こんにちは!ゆむし(@yumusi)です。

トライアスリート憧れの大会…で間違いないですよね?!佐渡国際トライアスロン大会に参加してきました。

初出場の私はBタイプ。ミドル距離ですがバイクは108kmとなかなか走りごたえのある距離です。かなり日記的な参戦記としてですが、ぜひお読みくださいませ~^^

あ、先に簡単に書いておくと、完走しました!そしてこんな感じでしたよ^^↓

佐渡国際トライアスロンBタイプ
スイム2km・・・海きれい。スキューバダイビングみたい
バイク108km・・・絶景!!!ちょっと長いけどサイコーのライド
ラン21km・・・全然走れない。日陰なし周回コースを散歩はつらい

エントリー編:抽選率10倍以上は過去の話

佐渡トライアスロンはエントリーした人全員が出られるわけではありません。抽選があります。とその前に、エントリーするにも資格がいります。簡単にまとめると

Aタイプ(ロング)の参加資格:過去5年以内のミドル以上の大会完走実績

Bタイプ(ミドル)の参加資格:過去5年以内のショート以上の大会完走実績またはオープンウォータースイム1500m以上完泳実績

が必要となります。あ、忘れちゃいけないJTU登録も必須です。

聞いたところによると過去は10倍以上の当選率だったらしく「5年連続落ちました」という人もいましたが、過去2年コロナで大会中止となり、3年ぶり開催の2022年は、

Aタイプ定員1070名 応募1092名

Bタイプ定員800名 応募861名

だったそうな。加えて後に追加募集も行われてました。

ということは、当選するより落選するほうがよっぽど低い確率です。エントリーすれば誰でも参加できるわけでないからこそ憧れもあった佐渡トライアスロンが、2022年はエントリーすればほぼ誰でも参加できた大会になっていました。

かくいう私も当選しました。噂によると女子はもともと少ないからか落ちないらしいですが実際どうなのでしょうか。ちなみに自分は女子で落選した人を聞いたことはありません。

佐渡大会に向けて(レース前日までの覚書)

◆はじめての前々日入り、初めての離島

はやくてもレース前日入りが常でしたので、前々日入りしたのは初体験でした。

しかも離島!前々日のフェリーもトライアスリートであふれてましたし、宿も8割がた前々日入りの方でしたので、この動きはスタンダードっぽいですね。

トータル4日の旅で、下記のスケジュールでした。

1日目(レース前々日)移動・選手登録
2日目(前日)バイクコース下見
3日目(当日)レース
4日目(翌日)移動

◆友人と現地入りした

トライアスロン大会5戦目にして、はじめて友人と一緒に車に乗って会場に向かいました。これは超助かった!!

おしゃべりとか持つかな~なんてコミュ障あるあるな不安もありましたが、同行の方が明るい方だったのでそんな心配は杞憂だったくらい楽しかったです。

また、交通費を折半するので単純に安く済みます。大助かりでした。

◆相部屋に泊まった

宿は民宿。といってももう普段は営業していない宿で、トライアスロン大会が開催されるこの期間、トライアスリートのためだけに営業してくれてるそうです。

佐渡の海でとれた魚やイカ、さざえがたっぷり頂けました。

特筆すべきは相部屋!大部屋で雑魚寝、と聞いていましたが、女子は私含めて3人しかいなかったので3人部屋でした。

男子は1部屋に8人ぐらい寝てる大部屋もあったので、繊細な方だとちょっとつらそう。

◆バイクコース下見した

レース前日に、Aタイプに出る方と一緒にAタイプのバイクコースを下見しました。つまり佐渡1周、思い切り観光として楽しめました。半分はBタイプのバイクコースともかぶるので自分にとっても役立ち、有難し。ふつーに観光して楽しかったのと、下見したことによって意外と坂道あるな、とか路面の感じとかが事前に把握できたことは非常によかったです。

◆とうとつに生理になった

生理になる予定では全くなかったのに、レース前日パンツに血がついていて真っ青。とりあえずレースはタンポン装着で挑みましたが、生理になるとテンション下がりますよね。言い訳がましいですが、たぶんパフォーマンスも下がると思います。がっくし。

女子にとっては生理とか生理周期はもろにレース内容に影響してくると思うので、あらかじめ調整できるなら調整しとく方がいい。自分は今後は気を付けてカレンダーチェックしようと思いました。

◆睡眠薬を飲んだ

レース前日は18時半ごろから夜ご飯。終わったら即就寝。なので、部屋の電気は20時前には消灯しました。相部屋の方が私に強く睡眠薬を勧めてくれ、一番効き目の弱いのを更に半分に割った0.5錠を服薬しました。私はこれまで一度も睡眠薬を飲んだことがない&夫が飲んでて副作用で苦しんでいたのを見ていたので、ビビりながらでしたが、ふわふわして21時には眠りについたと思います。起床の朝3時前までぐっすり寝てましたので、結果良かったです。

レース当日の動き。朝ごはんはしっかり食べよう

朝3時から朝ごはん!笑

なので3時前に同部屋の方の目覚まし時計で起床しました。

朝ごはんは、自分はBタイプで出番遅いし…そんなお腹すいてないし…と完食しなかったのですが、結果これは反省点。レース前はしっかり食べる!これ基本ですね。

あとはレース前におにぎり1個食べたのと、大抵のレース会場でサンプル配布されているアミノバイタル赤+青を試泳前に注入したのみ。

宿を3時45分ぐらいに出発。暗闇の中、続々と会場駐車場に吸い込まれるトライアスリートの車たち。Aタイプの方たちはあっという間にいなくなり、Bタイプの友人とゆっくり準備。駐車場からレース会場へ移動する際にはすでに明るくなっていました。

最終受付を済ませ、Aタイプのスイムスタートを見学し、日焼け止め塗ったりトイレ行ったり(長蛇の列)おしゃべりしてたらあっという間に時間に!早すぎるかな、と思っても結局いつもあっという間に開始時間になりますよね。早め早めで正解です。

スイム:はじめての一斉スタート。海はきれいで魚も見えます

コロナ渦にトライアスロンデビューした自分にとっては、ローリングスタートが常でした。ということで、一斉スタートははじめて。800人ものひとが一度にスタートしたら、バトル必至。こわいな~と思い、大外に位置取りました。どのみちバトル…というかぶつかりぶつかられは多々ありましたが、コンタクトはずれないようには死守しました笑

海が本当に透明度が高く、まるでスキューバダイビングしてるかのように美しかったです。魚やサンゴ?みたいなのも見え、飲んでもへっちゃらな海水サイコー。

もともとスイムは安全に帰ってくるの第一なので、無事に2km泳ぎ終えたのでよかったです。とはいえ、思った以上に速度は出てなかったので、それは今後の課題です。

トランジションにシャワーがあったので、海水を洗い流します。これはロングならでは?初めての経験でした^^

バイク:108kmの絶景ライド。平坦と補給が課題だね

バイクは108km!長い!遅いですが、バイクは好きなので楽しく漕げました。

バイクから見る佐渡の景観が美しく、ひとり「わ~~~!」「きれーーー!」と叫びながらのライドとなりました。ほんと、絶景!!

晴天だったので海面のグラデーションや日光の反射も美しく、稲穂が垂れる田んぼや木々の緑も満喫できました。佐渡の海と田んぼがパノラマのように迫ってくる絶景に、本当にこのレース走れることのありがたみとか喜びとかぶわ~~~って溢れてただただ幸せでした。いま思い返しても美しい。

スイムアップが遅いためですが、けっこう抜かせたのも精神衛生上よかったと思います。

私は平坦は遅いのですが、坂は好きです。坂で抜かしては、平坦で抜かし返される…というのを後半は何度もやってしまいました^^;

108kmの旅だったので、さすがに後半は脚が疲れたのと、ランに向けてゆるめたのもあって、けっこうなペースダウンしてしまいました。脚が残ってないのは課題ですね。

補給は1時間にジェル1個ペースで行こうとやってたのですが、急な空腹を感じて坂のぼりながら補給するはめになったりと、今回も補給はいいペースで組めなかった。

補給は、エネ餅1つ、マグオンジェル3つ分、ライスピュレ1つ、アミノショット1つ。多分。自分はライド中にもぐもぐするの苦手だな(エネ餅)、しかしジェルはまずいな。ゼリー状がいいかも?要検証です。

補給あまり必要ないかな、と思ったけど、空腹感あったので、1時間に1個ペースじゃ少なかったか、単純に朝ごはんしっかり食べてれば防げたのか、その両方か。。補給戦略は引き続き課題ですね。

ただ、絶景のなかライドできて本当に楽しかったです。

ラン:ほぼ散歩。日陰なし直線周回コースはきついよ

さあ、行くよ!最後のランへ!

と勢いよく(気持ちは)トランジションを抜けランパートへ。走るのしんど~と思いつつキロ7分超で走る。走ってればいいよ、遅くてもいいよ、走ってりゃあいい!!と思ってたのにあっという間に歩いてしまった。距離にして1.5kmギリ走った。だけ・・・。1.5km地点からひとり散歩がはじまりました。。

心で泣きました。おいおい、気合が足りないんじゃないか、根性出せよ、お前子どもたちおいて4日も家空けて、歩くんか~~~~い!?!?

自分を張り倒したい、情けない、ふがいないという感情があるなら踏ん張れるのでは?と思うけど、どうにも走れなかった。歩きっぱなし。歩いてても、歩いてる選手に抜かれるほどの体たらく歩いてても心拍は下がりませんでした。

ちなみに今年の佐渡はコロナ渦仕様の7km周回コースで、海岸沿い直線往復でした。エイドはスタート地点に1個、折り返し場所の3.5kmあたりに1個の計2個の予定でしたが、暑さが見込まれたからか直線の中間地点にもエイドが増設されてました。これサプライズだったので、本当にうれしかったですね。歩いてたけど笑

海岸沿い直線コースですので、日陰なしの炎天下コースでした。日陰エリアは商店街を通るとこだけで、全体からすると5%もなかったような。灼熱の中、瀕死状態で散歩してしまいました。けっこう歩いてる選手もいました。んが、当然はずむように走ってる選手もいるわけで、あっという間に順位を落とします。でももう順位どころ、タイムどころじゃなかったです。沿道の方に「大丈夫ですか?」と声かけられてしまいました。かなりふらふらだったのでしょう。実際後半は耳がキーーンとして、ああ、たしかこれ熱中症の初期(?)症状…とぼんやり思いました。ゴール後視界が真っ暗になってぶっ倒れるかも、とすら思いました。それでもレース中に倒れるほどではないと自覚してましたが、もう、たまに走っては歩き、走っては歩き…。走ってるつもりでも、100mも走れなかったんじゃないかなあ。

周回コースなので知人友人と何度もすれ違います。もうこれが恥ずかしい!だって散歩してるだけだから。見られたくないよ、でも声かけてくれると嬉しいし、一瞬だけ走れる時もありました。最後1周は走ろう、最後折り返しからは走ろう、と思いつつ走れず。結局走れたのは、最後のエイドからゴールまでの2kmぐらいでした。ゴールシーンだけ、走りました笑

ランがつらくてつらくて、家を4日も空けてこの走りと思うと情けなくて情けなくて。でも無事にゴールできて一安心だし、やっぱ嬉しかったです。情けないけど、これが現状の自分。

佐渡国際トライアスロン大会Bタイプ完走おめでとう!

おまけ:佐渡はAタイプ!なのか?

今回はじめて佐渡に出て思ったことは、(Bタイプでも十分すごいのに)Aタイプの前にはBタイプは存在しないことになるくらいちっぽけな存在であるということです。

とにかく佐渡に来る前から佐渡に出ると言うと「Aタイプ?Bタイプ?」と確認されました。そして「Bタイプです」と答えると「あ~、Bね。」と言ってそこで話が終了してしまう。

あ~、Bね。

この一言で鈍感な私でも察することができる、Aタイプ(ロング)しかお話にならない感。Aの絶対王者感。「トライアスロンはロングだから。ロングしかトライアスロンじゃないと思ってるから」「佐渡はAなんです!」みたいなマウントを佐渡滞在中たくさん取られましたが、それがロング選手の矜持であり、偽らざる感情なのでしょう。

ということで、Bを完走したら絶対に「来年はAだね?ニヤリ」と聞かれるのですが、その日私が知る限りそれを聞かれたB完走者は全員「Aは出ません!」と答えてました。Bだって十分きつかったもんね。Aなんて考えられないよね。分かる分かる。…んが、1週間もたたないうちに皆、Aタイプを視野に入れだしていたので本当にトライアスリートは記憶力ないのかな?と思いました笑

あんなつらいのもういやだ、あのランコースもう走りたくない。

確かにそう思ってた自分も、来年も佐渡に出たいとすでに思っています。おいおい。ちなみに自分は最後まで走り切ってゴールテープ切りたいので、来年もBタイプの予定ですよ。

ふり返って:悔しいけど無事で何より

完走できてよかった、に嘘偽りはないけれど、やっぱ悔しいレース内容でした。

しかし冷静に考えれば、いつもチーム練でバイク100km漕いだ後のラン、まったく走れてなかったので当然のレース内容だったとも言えます。

まだまだ脚力、練習が足りていませんでした。

レース後コーチに「ランが全然走れませんでした。ランの練習がんばります。」と伝えたら「バイクをがんばったらいいね」と返されました。

え?ランじゃなくてバイク?と思ったけど、おそらくバイクで脚使い切ってるからランが走れないということかなと推測。(聞けばいいのにね笑)

バイクでへこたれない脚があれば、ランもきっちり走れるのかな。

レースを楽しむためには、コツコツコツコツ積み上げるほかないです。そんな当たり前のことを、思い知りました。

レースから1週間以上たちましたが、今もまだ佐渡の余韻に浸っています。いい大会だったなあ、としか思えなくなっています。つらいこと全部忘れた!いや覚えてるけど、みんなで行って楽しかったこと、バイクが絶景だったこと、Aのフィニッシュと花火に感動したこと、そういう素敵な思い出ばかりで、幸せな気分になります。

そうそう、ふがいないレース結果だったと佐渡から帰宅して夫に伝えたところ、「速かろうが遅かろうがどっちでもいい。無事に帰ってきてくれればそれでいい」というようなことを夫に言われました。はっとしました。そうだよな、私が遅かろうが速かろうが、納得いくレースだろうが不満だろうが、家族にとっては安全に帰ってくるかどうかしか問題じゃないんだよな。無事でさえあれば、レースの結果は究極に自分事だよな、と改めて感じ、その究極の自分事のたに日々自分は時間と情熱をささげてるんだよな~と不思議な気持ちで再確認しました。

楽しければいい!とは間違いないんだけど、楽しい!と思えるにはやっぱり走れる身体と心が絶対必要なんだよな…私の場合は。なので、来年に向けてコツコツと練習する以外に道はないな~と思いました。

2022年は私のトライアスロンレースはこれにて終了!2023のレースに向けて積み上げていくよっ。と悔しいながらも明るく前向きに思えてることが、何よりじゃあないですか。自画自賛の〆で申し訳ないけど、しっかり休んで、次に向けて練習していきましょ~!

コメント

タイトルとURLをコピーしました