トライアスロンやりたい!トライアスリートになりたい!
と思ってランもスイムもバイクを毎日やっても、トライスリートではない…ですよね?
トライアスリートです、と名乗るには、トライアスロンレースを完走してでしか名乗りえない。なのでどうしてもレースに出たい。
ということで、この記事ではゆむし(@yumusi)がコロナ渦でトライアスロン初参戦した榛名湖トライアスロン大会のレースレポート及びはるトラ向きのタイプを紹介しています。
コロナでトライアスロン大会が続々と中止に
時は2021年、コロナでてんやわんやの年でした。2021年1月にトライアスロン大会に出る、と宣言したのはいいものの、例年ならその時期にレースエントリー等はじまるそうですが、待てども一向に募集は始まらず。ちょっとずつエントリー受け付け始まったと思いきや、どんんどん中止に追い込まれていく2021年でした。
私のエントリー遍歴はというと、
木更津トライアスロン(6月20日)にエントリー→中止
東京都トライアスロン渡良瀬大会(6月20日)にエントリー→中止
と相なり、かなり焦っていました。ちなみに2021年6月20日に開催予定だった国内トライアスロンレースは全て中止となったのです。宮崎、蒲郡、、。もう今年はトライアスロンレースに出られないかも、トライアスリートになれないかも…諦めの境地に達しそうでした。
トライアスロン雑誌『LUMINA』のレース一覧を見ながらweb検索をかけ、中止や受付終了を塗りつぶしたり、エントリーできるレースを探していました。
そんなとき、入れてもらったトライアスロンのLINEグループにて、「榛名湖トライアスロンレースがありますよ~」とお会いしたことのない方からの耳より情報が!さっそくサイトをチェック、なにこれ、サイコーじゃん!絶対出る~~と即エントリーを決めました。
出場された方のブログなどを見てみると、「坂が多い」という情報ばかり。よほど坂が多いのでしょうか。湖畔で緑が多いロケーションにワクワクしました^^
家族で榛名湖に前日入り。試走&温泉を堪能♪
当日入りは朝早すぎて無理そうだったので、家族で榛名湖のゆうすげ元湯に泊まりました。
はるトラ出場者試走用に指定された広大な駐車場に車を停めて試走。めちゃめちゃテンション上がる~~!て程きれいな景観でした。
路面がガタガタなところも多いので下りも注意だな、というのと、初見びっくりするほどの登坂(メロディロードのところ)は、実はたいしたことない、というのを確認して試走終わり。
その間家族はボートに乗ったり、露店のおばあちゃんとの交流を楽しんでいたようで^^
宿のゆうすげ元湯は家族全員が大好きな温泉宿!ご飯もおいしく、館内に自転車置き場も用意していてくれました。利用していたのは私ともう一人の2台のみでしたが、サイクルラックもあり、荷物も置き放題でした(とはいえ盗難防止のためサイコンは外しました)。
朝食も私一人だけ早め、家族はゆっくりめと別々の指定ができました。
いざ榛名湖トライアスロン大会に出る【当日編】
ということで、朝!
ひとり早起きし、朝ごはん。食堂にいる人たちはみんなトライアスリートなんだ~と好奇心の目で見てしまう。みんなよく食べていた。日焼け止め塗って、コンタクト入れて、着替えて、いざ出陣。ロードバイクで会場に向かいます。
朝もやのかかる木々のもと、急坂を下ってレース受付へ。コロナ対策で2週間分だったかの健康チェックを経て出てくるQRコードを見せたり、消毒液?のミストゲートをくぐったり…コロナ時代らしい何やかやを経て、ゼッケンナンバーやリストバンドとか貰って付けて…と何やかやも経て、トランジションエリアへ。バイクのセッティングしてるときに、件のトライアスロン同好会的LINEグループの方とご挨拶。この方(以後Sさん)とは初対面でしたが、いろいろ初レースの私に丁寧に教えてくださり感謝。
私「アップしたほうがいいですかね?」
Sさん「これからイヤというほど走るから僕はしません」
とか笑
いい感じでゆるくて、テンションが変に上がってる私のクールダウンにちょうどよかったです。手荷物置き場とかも教えてくれて、付いてきてくれて、本当にありがたし。
トランジションの準備を終え、Sさんと一緒に試泳へ。泳いでびっくり、泥水やんけ~~!なんも見えない、全く見えない、あれ?たしかきれいな水質が売りでは・・・?ビビってしまいました。
しかしビビってもどうにもなりません。コロナ対策のローリングスタート(6秒間隔で2人ずつスタート)ではじまりました。順番は自己申告のスイムタイムで決まっていたような。なので、スイムタイムの遅い私はラストのカテゴリ(水泳帽カラーで区別)でした。ラストのカテゴリの中でも早めに陣取って、いざスタート。ちなみに、泳ぐ直前まで支給のマスク着用、スタート手前でゴミ箱にマスクを捨てる形でした。
試泳のときは泥水で一寸先も見えなかったのに、本番の榛名湖レースコースはめちゃめちゃきれいでした!ありがとー!前の人もクリアに見えました。
ちなみに、高原の湖、水温は低いと聞いていましたがそこまででもなかったような?私はフルスーツ(長袖のウェットスーツ)でしたが、ロングジョン(袖なしのウェットスーツ)の方もたくさんいらっしゃいましたし、特に寒くもなく暑くもなくどっちでもいけそうな水温だったと記憶しています。
スイムは透明度の高い湖で。バイクとランは坂盛りコース
さて、自分にとってははじめてのオープンスイム。練習も全部屋内プールだったので、あまりにも広大な湖、どっちに進めばいいか面食らってしまいました。先の先の先にあるブイ、そのブイを目指して泳げばいい…と頭ではわかっているのに、なぜか自分の周りにいた一群はブイとはずれた方向に向かって泳ぎ進めていて、どっちに行けばいいのか分からなくて焦りました。そして足がつかない、もう引き返せない、これから1500mも泳がないといけない!まさかリタイア?!それは嫌だ!とプチパニックに。
「スイムはパニックになるから気を付けて」とか散々言われていたのに、自分には関係ないと高をくくっていました。まじすみませんでした。まじパニックになりました。
数日前コーチに教えてもらった焦ったとき対策の「背浮き」をスイムスタート後さっそく発動。みんながクロールで必死に進むさなかに一人背浮きで呼吸を整えます。その後もすぐにクロールとはいかず、平泳ぎや頭を上げたままの泳ぎで少しずつ少しずつ歩を進めました。そろりそろりとクロールに戻し、とにかく進めればいいという感じでゆっくりペースで泳ぎ切りました。
1500mとは自分にとっては非常に長い距離なので、すっごく長く感じたし、泳いでる間中ずっと考えてしまいました。主に考えたというか頭を占めていたのは「何で自ら好き好んでこんなしんどいことしてるんだろう…」ということでした笑
とにかくひたすら泳いでスイムアップ!無事に生きてスイムパートを終われたことに安堵しました。
トランジションは全然急ぎませんでした。完走目標だったので、慌てず焦らず、忘れ物しないように、ぐらい慎重に。靴ひもも座って結んだし、座ってジェルも補給しました。今思えばゆっくりしすぎでした。どんどんトランジションで抜かされました笑
さてバイクパート。すぐにメロディライン上り坂です。まっすぐにギュイーンて感じの坂ですが、一本道で路面もよく問題なし(?個人の感想です)。
登りの後は下り!しかし路面が悪いし、自分はそこまでスピード出せません。ふつーに怖い。
登りもあるが下りもある、という感じで湖一周は続きます。すでに暑い時期だったのですが、榛名湖は高原だということもあり、また木々により木陰ができているのでかなり涼しかったです。ほとんど抜かされてばかりでしたが、メロディラインの登坂が唯一抜かすこともできるポイントでした。5周回でしたが、最後の2周ぐらいはほとんどバイクの人おらず、不安になるほど。みんなとっととランパートに行っておられました。速いっ。
5周回を数え切れるか不安でしたが、サイコンの㎞数でしっかり最終はわかりました。バイクが終わるとほっとしました。やはり機材トラブルとかあったときに自分はどうこうできる気が全くしなかったので。。そしていよいよランパート、ランは走るだけ。溺れることもない、パンクすることもない、ただ走るだけ。。。
ランパート始まっていきなり激坂があり、当然のように歩きましたが笑
自分の前にいた選手はサンダルで走っていました、ペディキュアを施していたのであえて?それとも別の何か事情があるのかなあ。
激坂以外は歩かないぞと、遅いながらも走っていたら「ママ!」との声が。なんと子どもたちが応援して一緒に走ってくれました?!?!
子どもと夫はレース観戦せずに観光に行ってもらう予定だったのですが、のんびり朝食を食べてチェックアウトをしたら道路封鎖されていたそうで、駐車場から車が出せなかったそうです……?!交通規制の紙をあらかじめチェックして、出られると思っていたのに、痛恨のミス。本当に悪いことをしました。子どもたちレース観戦といっても退屈だったでしょう。退屈な子供をなだめる夫も大変だったでしょう。でもちょっとうれしかったです、サプライズでした^^
ランではほとんど抜かされることはなく、ちょっと抜かせました。というか、すでにほとんど選手はいませんでした^^;
自分はレースまでに10km走った経験が1度しかなく、普段のランニングもキロ6~7分超かかるペースだったので、正直泳いで漕いでの後にキロ6分半切れるとは思ってもいなかったのですが、レースマジックかキロ7分以内で走れていました。
給水所のボランティアのおばちゃんが「がんばれがんばれ!この日のためにがんばってきたんでしょ~~~?!?!」て声援してくれてて、それがツボりました。そうそう、ほんとそう。この日のためにがんばってきたよ~!!
しんどい、しんどー!なんでこんなことやってるんだ~と思いつつ、憧れのトライアスリートにあとちょっとでなれる!というワクワク。
手元のガーミンでは10km超えてるけどゴールまだ~?と思いつつラストスパート。というほど速度上げてないけど、キッズと混じりながら直線走ってゴール。
トライアスリートになったよ~~!!
感無量。ほんと、このコロナ渦に大会開催してくれてありがとうございました!運営の方々、ボランティアの方々、みんなに感謝感謝だよ~~という気持ち。
一番は家族です。ほんと私ひとりの運動会に付き合ってくれてありがとう。観光できずに強制的にレース観戦させられてご不満の子どもたちの希望通り、レース後は観光牧場に行きました。満身創痍に鞭打って…途中ベンチで寝させてもらいましたし、帰りの車も夫の運転で助手席で爆睡させてもらいました。至れり尽くせりですみません。
榛名湖トライアスロンにおすすめのタイプは?
はるトラはこんな方におすすめです。
・坂が好きな方
トライアスロンレースは平坦基調が多い中、起伏に富んだレースを楽しめます。ちなみに2021のレースコースはこんな感じ↓
バイクはメロディラインの急坂以外もアップダウンが続く感じで、ランも激坂以外もバイクと同じように湖周りは緩やかなアップダウンで面白いコースとも言えますね。
坂が多いとばかり聞くかもしれませんが、登りがあるということは下りがあるということ。結構スピードが出すぎて怖いほどの下りから、足休めの下りまで、うまくパワー配分すれば休憩できるポイントも多いと思います。
・暑さに弱い方
高原で涼しい!2021/7/18頃はすでに暑い日々でした。埼玉は蒸し蒸し暑さでしたが、榛名湖は気持ちの良い気候でした。早朝の湖も寒すぎず、湖畔のコースなので木陰がほとんどで、まさに抜群のレースコンディションかと思いました。
・アットホームが好きな方
榛名湖は地域をあげてトライアスリートを応援してくれてるムードができあがっていました。ボランティアさんも沿道の応援者さんもみんなあったかいです。声援があったから怠けず走れた、というのはあります。2021年は自粛要請があったため参加者が少なくなってしまったのも相まって、普段よりこじんまりした感じになってたと思いますが、それがより手作り感、アットホーム感の醸成に一躍買った感じでしょうか。
・榛名湖が好きな方
榛名湖、榛名山はトライアスロン以外にもヒルクライムレースなども開催され、アスリート慣れしている地域に見受けられました。地域全体で自然とアスリートを応援する空気感があり、レース前後も気持ちよく過ごせますよ。
自分ももう一度出られるならぜひ出たいですし、はるトラ以外にもハルヒル(榛名山ヒルクライム)にも出たいなぁ。そしてゆうすげ元湯に家族でまた泊まりたいなと思うほど、榛名湖が大好きになりました。レース計画の参考になれば幸いです。
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