九十九里トライアスロン2021参戦記。初心者に優しいお祭りレース

トライアスロン

こんにちは、ゆむし(@yumusi)です^^

九十九里トライアスロン2021年のオリンピックディスタンスに参加したレースレポートです。私情多めですが、レース計画の参考になれば!

2021年、コロナ渦でのレース選びの要は?

2021年に榛名湖トライアスロンでトライアスリートデビューをしましたが、時はコロナ渦。相次ぐレース中止、延期の報にエントリーは慎重にならざるを得ません。とはいえ、厳しい状況の中でも石垣や横浜など決行されるレースもありましたので、自然と「中止にならないレースはどれか?」がレース選びの一番の要素になってしまいました。

ということで、選ばれたのが九十九里トライアスロン!主催がアスロニアということで、営利目的のレース開催。レースを開催しないと金にならねえ、ということならば、不退転の決意で開催してくれるだろうと踏んでのエントリーでした。他にも初心者にも優しい、千葉で行きやすい(埼玉在住)、知人もエントリーしてるというのも少々ありました。

当初は10月3日(日)開催予定でしたが、10月31日(日)に延期に。延期のお知らせは9月上旬になされましたが、当時はわりとコロナ感染が落ち着いていたと記憶しています。夏頃が割とわちゃわちゃしてたかな…公道封鎖や交通規制が広範囲にあるレースなので、早め早めに打ち手をしていたのかな~と推測されました。

延期は延期でも来年とかへの延期ではなく、1か月スライドしただけで開催してくれるとは有難いことでしたが、10月31日がレース日となったことで一番不安だったのは寒さでした。

駐車場とトランジションとスイム会場の遠さについて

さっそく当日のレースレポートへ行きたいところですがその前に、駐車場とスイム会場への移動について触れたいと思います。さっそくですが駐車場、受付会場(ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ)トランジションエリア、スイム会場の位置関係がわかるマップです↓

駐車場は2021年度はP1~P9、つまり9か所ありました。どの駐車場になるかは、運なのか申し込み順なのか、はたまたレース種別(スタンダードかミドルか)によるのかは不明ですが、受付会場およびトランジションエリアまで非常に遠いと思っておいたほうがよいです。後で詳しく書きますが、トランジションエリアからスイム会場まで1km以上あるので、その尺度で見てもらえるとどんだけ距離があるかが伝わるかと。

駐車場から受付会場まで自転車で自走で向かいます。歩いて行く距離じゃないと思います。なのでウェットスーツやランシューなど荷物をまとめて背負える大きめのリュックがあると便利です。天候に恵まれていたら大したことないのかもしれませんが、10/31の早朝は寒く、そしてレース後の帰りは大雨でずぶ濡れ、となかなかハードな環境でした。曇天および大雨で薄暗い中、自転車はレース仕様でライトもつけていないので危ないっちゃ危なかったです。路面も海沿い側はでかいでかい水たまりができていたりして、自転車を降りて歩くしかない道もありました。

と、話がそれましたが、お伝えしたかったことは駐車場から受付会場は遠い可能性が高いということです。近くても2km以上はあるのでは。車の方は早めに向かわれたほうが安心材料になると思いますよ。受付への道も他のトライアスリートに付いていけば何とかなりますが、遅すぎたら自力で行くしかないので…。

次に、九十九里トライアスロンの名物?スイムからのトランジションが長い。ということで、準備を終えてスイム会場に向かうときもかなり長く歩きます。その距離650mとアスリートガイドにはありましたが、手元のガーミン計測によると1.26kmありました。なので賢い人は使い捨てスリッパで歩いていましたよ。アスリートガイドにて競技中・移動中ともに「スイムソックス(スイム競技中に足裏をカバーするためのソックス)の着用を認める 」と記載があったので、あらかじめ準備されている方もいらっしゃったのかと思います。自分は素足でスイム会場へ向かい、トランジション時は素足で走りましたが、それなりに痛かったです。レース中はともかく、会場移動用に使い捨てスリッパを持参されることをおすすめします。

【スイム編】低体温でリタイア続出?泥水しょっぱい河口コース

さて、いよいよレースレポートです。スイム会場へ向かう間、泥水の川を橋上から眺めながら「汚いね」と談笑していましたが、その汚い川は私たちが数十分後に泳ぐコースに続いています。スイムコースは海というより河口。しょっぱかったので海から続く水だとは分かりました。震えながら試泳。とその前に!あんまりにも寒かったので私はサーファー御用達のホットクリームを塗っていました。これが効果てきめんで、待ってる間中ぽかぽかするのが感じられるほど。ホットクリームがなかったら私は震えっぱなしだったと思います。ミドルが先行、そのあとオリンピックディスタンスだったのですが、待ってる間中白戸太朗さんたちがマイクを使ってトークを繰り広げていました。その中で「低体温でリタイアが続々出ています~」みたいな軽い感じでトークしていたのが恐怖でした。そして確かにアルミブランケットに包まれて介助されながら歩くアスリートを数人は見ました。怖い。。

恐怖話以外には役に立つアドバイスも。「トライアスリートはスイムアップしたらすぐにウェットスーツを脱ごうとしますが、寒いときは急いで脱がずにギリギリまで着たままトランジションまで行くほうがいいですよ」とのこと。これは早速実践で使わせてもらいました。

前回の榛名湖トライアスロンに引き続き、99T(九十九里トライアスロンの略称)もコロナ渦仕様のローリングスタートで5,6人ずつのスタート。コロナ渦にデビューした私は、スイムバトルをあまり知りません…しかしスタート直後は大丈夫ですが、レース中はそれなりにバトルに巻き込まれます。これがコンタクトの自分には超ビビってしまい、ゴーグルの水抜きをこまめにやってしまいペースを落とす要因になってしまってますね- -;

コースは1周、ブイ目がけて行ってこいの直線コース。

周回じゃないほうがいいと思っていましたが、実際ブイが750m先にあっても遠すぎて見えない!真ん中のロープと先行く人たちが頼りです。泥水で視界が悪いので真ん中のロープもかなり真ん中にいないと見えません笑 

スイムが得意ではないので、目標は「スイムでパニックにならないこと」でした。レースとは思えない速度かもしれませんが、急がず焦らずとにかく前に進むこと、泳ぐことをやめないことを意識して泳ぎます。まっすぐ泳ぐことが難しい、そして人とぶつかるとビビってしまいその度に止まってしまいました。反省。

とにかくひたすら泳ぐのみ。心配していた低水温、低体温でしたが、泳いでいる間中は寒くてどうにかなりそうレベルには私はなりませんでした。寒さより泳ぐのに必死。ホットクリームのおかげもあるでしょう。何事もなくスイムパートを終える選手が大半でしたが、そうじゃない選手もいたのは間違いないので、自分で取れる対策は取っておいたほうが安心につながるかと思います。

スイムアップしたら白戸さんが「焦らない焦らない!走らないで!ゆっくり歩いて~」とマイクで言っていたのでつい歩いてしまいましたが、前回のレースの反省点のひとつに「トランジションでゆっくりしすぎ」というのがあったので、白戸さんから離れたらしんどいながら且つ遅いながらも走りました。だってこのトランジション、1kmもあるんです!走るのと歩くのでは大差つきますよね?実際ここで無理して走ってよかったと後にリザルトを見て思いました。寒い、足裏痛いながらも、レッドカーペットを小走りしていざトランジションエリアへ。

【バイク編】めちゃめちゃ走りやすい!TTバイクが大活躍のコース

寒さ対策として、トランジションエリアでは濡れた身体をしっかりタオルで拭きました。バイクパートはウィンドブレーカーを着ている方やアームカバーを付けている方もよく見かけましたが、私はノースリーブのトライスーツで挑みました。理由は単純にそれしか持ってなかったから^^; しかし特に寒すぎることなく最後まで持ちました。レースペースだったことで運動強度が高かったからかなあ?

そうそう、レース前は雨が降ってなかったのですが、予報では途中から雨が降りそうだったので、一応バイクシューズ、ランシューズ、その他荷物もそれぞれビニール袋でカバーしていました。靴下、バイクシューズを履いて、息上がりながらも走ってバイクスタート。補給はジェルを最初のほうに1本のみ。

「ビーチラインの九十九里有料道路」ということで、ほぼ直線でめちゃめちゃ走りやすい!これがトライアスロンのバイクパートのスタンダードなのかもしれないが、榛名湖トライアスロンにしか出たことのない私にとっては衝撃の走りやすさだった。直線、まっすぐ、ひたすらまっすぐ!多少のアップダウンはあれども基本平坦だし、TTバイクが吠えまくるコースでした。細い道で、一部追い越し禁止区域あり。また、コースマップでは給水・エイドステーションがあることになっていますが、あったのか?自分は気づきませんでした。寒いし、持参のボトルで十分足りました。

自分的にはバイク(もスイムもランも)は遅いと思っていたのだが、抜かされるより抜かす回数のほうが多かったです。完走目標の初戦とは違い、少しは記録も狙いたかったのでゆっくりペースじゃなく、自分なりに踏んだ。結構がんばった。そしてこの走りやすい直線コース。だがリザルトから計算したところ平均29.8km/時だった。こんなに踏んでもアベレージ30kmいかないのか~とガックリしたが、女子の部の順位的にはなかなかどーしてがんばったほうだったようで、それには素で驚いた。いつもチーム練で圧倒的ビリ。踏んでも踏んでも誰にも追いつけない、という絶望感を味わっていたので、レース結果を知り、ああ、私はとんでもない強い人たちと練習させてもらってるんだなあと感謝することしきり。少し自信がつきました。

【ラン編】直線周回コースで何度もご対面。笑みがこぼれる変態ラン

さあ、いよいよ最後のランパート。軽快に行きたいところですが、左すねに非常に違和感。攣りそう。さすがに走ってられなくて、止まってストレッチ入れつつ、ちょっとずつごまかしつつ走る。バイクで踏みすぎたか…反省。ペース配分が難しいです。最初数キロはそんな感じでロスしてしまったが、脚のつりそな感じがなくなってからは普通ペースで走れました。

1本直線の周回コースだったので、何度も友人知人と対面でファイト~てな感じで手を振りあったり声かけあったり。楽しい!テンション上がる!半面、ひたすら直線コースはまだ?Uターンまだ?と距離が長く感じられ気持ち的に疲れました。

こんなにいろんな人の走りを見られる機会は初めてだったので勉強になりました。対面コースは割といいんだなぁ。やはり知ってる顔が見えるとほっとするし、笑顔になる。

オリンピックディスタンスなのでランは10kmが基本ですが、10km以上あるとのアナウンス。私のガーミンの計測によると10.52kmとのこと。99T、トランジションと言い、ちょい長めというか、結構おまけが多い気がします。

ほか、給水エリアでもらったザバスのピーチ味のジェルが口に含んだが吐き出すレベルでまずかった。水で整えた。スポンサーのレッドブルもたくさん配られていましたよ。

自分はラン後半は多幸感きて笑みがこぼれる変態ランをずっとやっておりました。しんどいけど、ラストもっと上げれると思い、最後はキロ5分20秒ギリ切るぐらいの自分的ハイペース。ゴール直線、駆け抜けてバンザイポーズでゴールテープを切ってしまうほどハイでした。ゴール前でマイクを握って実況していた白戸太朗さんとグータッチ!本当にうれしい、感動。テンション上がりすぎてバグってたと思います。恥ずかしいけどがんばってたから許してほしい。

【後片付け編】震えながら移動、片づけ。日帰り温泉の混み具合は?

バイク後半からパラパラと降ってきていた雨は、レース後は本格的なザーザー降りに。もらった記念Tシャツを防寒対策の意で着て、ずぶ濡れになりながらトランジションエリアに戻るのですが、遠い!本当に導線が悪い…わけではないのだろうけど、ポイントとポイントが離れています。震えながら、泥まみれになった荷物をまとめ、ぐしゃぐしゃになりながら駐車場へ戻ります。寒すぎてミドルの友達を待つことはできなかった。

もうぐちゃぐちゃの自転車その他をきれいにすることもできず、とりあえず車に積み込んで、震えながら運転。一刻も早くお風呂につかりたい…立ち寄り湯「東海荘」へ。レース後、しかも寒い日でびしょ濡れとあっては近くの温泉は混んでるの覚悟でしたが、まさかの女湯1人で独り占め。男湯も1人だったことでしょう。誰もいませんでした。なんで?!そこは立ち寄り湯密集エリアだったので、他の温泉だったら人もいたのか?よくわかりませんが、東海荘は誰もいなかった、ということだけは事実としてお伝えします。駐車場と本館は少し離れているのでご注意あれ。

【雑感】バイク良し、スイムとランを強化せよ

今回、宿をレース数日前に取りました。泊まるつもりはなく、当日早朝に夫の運転で会場に向かう予定でしたが、なんだか思いっきり夫の仕事が詰まってそうなので、当日早朝に自分で運転して、レース出て、自分の運転で帰る…ということをありありと想像したら「無理!」と思えましたので、急遽宿を探すことに。意外とありました。絶対ないかと思いきや、これは首都圏開催ゆえ(当日入りが多い)?宿数が多い?よくわかりませんが助かりました。宿にはトライアスリートがたんまりいましたよ。まあ、サーファーとトライアスリートを本当に見分けられていたのか甚だ怪しいですが。

そして一人ホテルに泊まっていると、めちゃめちゃ手持無沙汰で静かでさみしくなってしまいました。子ども2人といつも過ごしてにぎやかなので、一人の時間を優雅に満喫すればいいものの、なんか変な感じというか、全然楽しくなかったです。やっぱり家族できたいな~と思った次第。

今回もはるトラでご一緒したSさんはじめ、数人の知人友人が出ており、心強かったです。2回完走したことも、自信につながりました。また、リザルトも自分的には好成績で満足いくものでした。順位的に上から

1 バイク
2 トランジション
3 スイム
4 ラン

でした。トランジション、走ってよかった~。とくにスイムのトランジションは長かったので、トランジション1位の方が6’50と最後の方が90位28’19と、4倍近くの差が出ているという、差が出やすいポイントでした。

自分的に快調に走れたランが相対的には遅いということで、残念な気持ちもあり、やっぱりなという気持ちもあり。レースに出ると課題が見えますね。苦手なランを積極的に練習しようと今書きながら改めて思った次第です。

最後になりましたが、選手はトライスーツの人以外にもTシャツ、短パンの方もいたりと、初心者の方が多くいらっしゃる印象でした。レース前にトランジションエリアで「初めてのトライアスロンの方、手を挙げてください」とアナウンスがあった際、たくさんの手が挙がっていたので、間違いないと思います。猛者たちばかりだと気後れしてしまうので、たくさん初参加の人がいるというのは心強いですよね。初レースにおすすめの大会かと思います。参考になれば幸いです^^

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